トマト畑でのバイト生活~のどかな山の時間

 

写真は、私がトマト農園でアルバイトしていた頃のものです。

場所は、まるで「ぽつんと一軒家」に出てきそうな山の中腹。

そこには大きなトマトハウスが6つ並び、朝5時から収穫が始まります。

お昼を挟んで午後もまた収穫作業。赤く色づき始めたトマトをひとつひとつ選んで収穫するのですが、当時の私は色の識別が苦手で苦労しました。「まだ早いなあ~」と注意されたこともありました(笑)。

 

 

バイト中の定番スタイルはオーバーオール。作業後、夕方は時間があるので山道を散歩していました。

その散歩中に地元の方々と出会うのが、密かな楽しみでした。

でも、歩くのは本当に山道!途中でサルに遭遇することも。農作物が被害に遭わないよう、サルが出没した場所を地元の人に教えると、「あのサル、ブドウが大好きだから困るのよ」と笑われたりして。

ある意味、私は山の"見回り隊"みたいな存在だったのかもしれません。

 

 

印象に残っているのは、あるおばあさんとの出会い。

私が自己紹介をすると、彼女が昔話や土地の歴史を語ってくれました。

歩くたびにこうして人とつながるのが田舎の素敵なところ。

地元の人たちにとっては、毎日散歩する私が珍しかったらしく、「あそこの家のアルバイトの子、また歩いてるね!」と噂になっていたようです(笑)。田舎だからこその"歩くだけで有名人"体験、今ではいい思い出です。

 

 

さらに、小学校の運動会に招かれたり、地元の神楽を観たりと、地域の行事にも参加させてもらいました。その温かい人々との交流や自然の中での体験は、私にとって特別な時間でした。

忙しい日常から離れて、シンプルな生活をしてみると、自分自身を見つめ直す機会に恵まれます。

 

のどかで豊かな時間を、少しでも共有できれば嬉しいです。